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「アントラーズにリベンジを」。遠藤航が感じる手応え

キャンプでの成果とゼロックスでアントラーズに果たすリベンジ

■新加入選手がもたらす「危機感」

 また、新加入選手の存在はとても大きなプラスをもたらしています。
 たくさんのオプションを作れていることが一つの理由なのですが、もう一つ、選手間に危機感が生まれていることも見逃せません。

 前回、絶対的な存在である阿部さんや陽介くんのスタメンを脅かすような存在が生まれれば、自分がそのひとつのピースになれればと書きましたが、新加入選手はまさにそんな存在になりつつあると思います。
 (長澤)和輝くんは、海外でプレーしていたこともあって、ボールの受け方がすごくうまく、何より好不調の波がない安定した選手だなあと勉強になるし、(矢島)慎也は「陽介くんのポジションで勝負したい」と口にしています。
プレイバック:「最後尾を走る理由」阿部勇樹独占インタビュー
 彼らのような選手がたくさん出てきていて、昨シーズンずっと出続けた選手でも、「ちょっとコンディションが落ちたら、試合に出られないぞ」と思うような、チームになっていると感じるのです。

 かくいう僕も、昨シーズンからのライバルである那須大亮さんの存在に大いに刺激を受け、危機感を持っています。キャンプ中、フィジカル系のトレーニングでも一番を取ってやろうと取り組んでいた僕ですが、那須さんの壁だけは高かった……。
 那須さんを見ていると本当に勉強になります。これだけのパワーを維持して、コンディションをあげていけるのは、日々のトレーニングに対し、年齢を重ねているからこそしっかり取り組もうという意志があるからだと学ばせてもらいました。スタメンを争うライバルであり、本当によきお手本となる選手です。一回り年齢が違うのに……。
 余談ですが、キャンプ中、たまたま那須さんと一回り年齢が違うという話になったんですけど、那須さんはとてもショックを受けていました。「えー、一回り? 本当はタメだろ?」って(笑)。

 みんないいコンディションでキャンプを終えることができました。

「結果にこだわる」シーズン。

 戦いはチームの中から始まっていたからこそ、それがあるのではないかと思います。富士ゼロックス・スーパーカップから連戦が続きますが、成果を見せつけたいと思います。

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遠藤 航

えんどう わたる

浦和レッズ

1993年2月9日生まれ。神奈川県横浜市出身。

2008年に湘南ベルマーレユースへ加入すると、2010年には2種登録選手としてJ1で6試合に出場し1得点。翌年に、正式にトップチームへ昇格、主にセンターバックとして活躍する。各年代の日本代表にも招集され、リオ五輪を目指すU-23代表では主将を務め、リオ五輪代表出場権を勝ち取った。2016年シーズンより浦和レッズに移籍。



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